Voice of Eijiro

<< July 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 明けましておめでとうございます。 | main | バンド維新2015 >>

「TRISENSE」at JZ Brat



先日のライブにお越し頂いた皆様ありがとうございました。

今回のライブをプレゼンツして頂いた中川ヨウさんが、当日の模様をレポートしてくれていますのでこちらで紹介します。


最初の一音で、会場の空気を温め、聴衆の五感を一身に集めてしまうということがあるのですね。
この夜の、中川英二郎さんが、そうでした。

彼の温かな独自の音色。そのロングトーンのなめらかさと、美しさ。
トロンボーンでは有り得ないほどの音程の正確さがあって初めて出る音ですが、そのサウンドに、寒いみぞれの中いらした皆さんが、すでに「来て良かった!」と思ってくださっているのが伝わってきました。

中川英二郎さんが7年もファンを待たせ、やっと発表した「TRISENSE」。
それは、2012年「宴」というグループにゲストで呼ばれ、「リハーサルの時からこのメンバーだと思いました!」と言うほど息が合ったことに、制作の端を発しました。

「宴」、そして今は「中川英二郎グループ」のメンバーでもある
林 正樹さん(pf)、箭島 裕治さん(el-b)、岩瀬 立飛さん(ds)。
このジャンルを軽々とまたぎ、飛び越える活動をしている4人だからこそ生むことができたステージでした。

オープニング曲「Tornado Funk」での、箭島さんの涙をためた情感あるベース。
音色の粒が以前に増して揃い、硬質な輝きを聴かせた正樹さんのピアノ。
立飛さんのドラムスは3Dで非常に立体的ですが、音楽の潮流を生むその大きな表現。
そこに、美しいトロンボーンの音色が乗るのですから、素晴らしいわけです。

みなさんpp の表現に長けていて、「Coust Line」での立飛さんのハイハットの繊細な美しさ。
「Dizzy’s Clock」での生音で生むダブ効果。
「Focal Point」でハイハットをこすって生む音にまで、配慮と音楽への献身がありました。

同曲は、英二郎さんも超絶テクニック満載!
構成力が秀逸な作曲で、いや、盛り上がりました、盛り上がりました。

アルバムとはまた違って「ハッチャけた」(英二郎さん談)「Boot City」。

急に予定外に始まった、林正樹さんの「あいうえおシリーズ」からの「ソたち」は、英二郎さんとのDUOで。正樹さんの作曲は実にユニークで、現代音楽からタンゴまで興味ふかいものばかりです。

そして、「宴」の同名アルバムに収録されている「Tappy」では、アヴァンギャルドとコミック・バンドの美しいマリアージュ(笑)がありました。
箭島さんの超絶ベースと面白MCが、同曲に華を添えました。

タイトル・チューンの「TRISENSE」は、譜面で430小節、演奏にして10数分!
長編映画を見ているような、クラシック的要素をふんだんにもつ壮大な音楽。地平がぱあっとが広がる「シーン」では、涙が出たほどでした。

全国数ヶ所でツアーがあったからの進化もあるでしょう。
メンバー間での、クリエイティヴィティの触発もあるでしょう。
アルバムには収まりきらない、ライヴの素晴らしさにあふれ、それぞれの楽器の楽しさを深く伝えてくれるライヴだったのです。

英二郎さん、正樹さん、箭島さん、立飛さん、日頃からの献身に感謝します。
ありがとうございました!

この夜は特にプロ、アマ、高校生まで、トロンボーンを演奏する方の来場が多く、皆さんとともに、一層トロンボーンに憧れた一夜でした。
(音楽評論家:中川ヨウ)

(撮影:朝日啓司)

 【15.01.2015 中川英二郎グループ】
at JZBrat

中川英二郎バンド
中川英二郎 (tb)
林 正樹 (pf)
箭島 裕治 (el-b)
岩瀬 立飛 (ds)

first set
M1 Tornado Funk
M2 Coustline
M3 Heven's Kitchen
M4 Dizzy Clock
M5 Focal Point

second set
M6 Boot City
M7 ソたち
M8 Tappy
M9 Next Page
M10 TRISENCE

EC: Samba De Rio

全曲 中川英二郎作曲
M7&8のみ、林 正樹作曲
| permalink | - | - | - | -